警察署内に盗聴器が仕掛けられ何者かが音声を傍受していた事件があった。盗聴器の存在をキャッチしたのは警察ではなく、日本テレビ系のニュースネットワークNNNが名古屋市北区で盗聴器除去の取材中に電波をキャッチした。
電波からは「今日の調書は? あすの調書は? きょうの当直は?」「110番通報が12時にあった」「現行犯逮捕」「北の警備課の○○です」という音声が流れてきた。発信元は愛知県警北警察署内の電源タップに仕掛けられた盗聴器で、電源タップの中に組み込まれ、拾った音声を自動的に発信する仕組みだった。
内部仕掛け説、外部侵入説・・・
警察署内に誰が、なんの目的で仕掛けたのか。素行の悪い警察官を密かに調べる監察官室か人事担当者が浮かぶが、可能性は薄い。外部犯なら、署内の奥の部屋にまでやすやすと侵入を許してしまったということになる。
警察で捜査しているというが、どんな罪に問われるのか。コメンテーターの菊池幸夫弁護士は「まず住居侵入罪、盗聴の内容を他人に漏らせば電波法違反、電気を勝手に使っているので電気窃盗、盗聴で得た情報から付きまとえばストーカー規制法違反が考えられる」という。
文
モンブラン