東京・大田区の呑川で、ゴミ屋敷ならぬゴミ船が問題になっている。川面を埋めて通行を妨げ、汚ないし防災上も危険だ。いま全国の港湾や河川で処理費用をケチって放置する不法係留ボートが増え続けているという。
係留禁止の看板が立つ呑川には、警告の黄色いステッカーが貼られたボートがびっしり止まっている。ゴミ船にはテレビ、かばん、服などの生活用品が乱雑に置かれ、野菜くずや酒パック、フライパンなども見える。
所有者「金払えってケチなこと言うな。水面は万物が利用できる」
所有者らしい70代男性は「沈まないように修理している」と言う。「水面は万物が利用できる。それを金払え、何払えと国がケチなことをやっている」「法的にはダメかもしれないけど、船を修理するところをつくらなければ」と開き直る。大田区はこれまでに撤去の代執行を2回行っているが、また戻るイタチゴッコだ。
全国で不法係留されている船舶は、プレジャーボートだけで8万8000隻といわれる。解体して捨てるのには7~8メートル級でも約13万円かかる。行政が処分したところ100万円かかった船もある。クルマと同様に所有者が責任を持つべきだが、なぜか船は取り締まりは甘い。所有者の追及も中途半端だ
司会の小倉智昭「使えない船は処分していかないとダメですよ。どうにかしなければいけない問題なんですけどね」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト