「クロスワード」「漢字王」当選賞金・賞品送ってなかった!消費者庁が再発防止命令

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   懸賞付きパズル雑誌で読者プレゼントの当選者数を偽り、実際に賞品を送っていなかったとして、東京都渋谷区の出版社「アイア」がきのう8日(2015年12月)、消費者庁から景品表示法違反で再発防止などを求める措置命令を出された。

   雑誌を開くと、「高額賞金ザックザク!!」と冒頭から「現金10万円」「32V型液晶テレビ」「自転車」「電子レンジ」「高級ブランド」など豪華懸賞品が並んでいる。専用はがきに答えを書き応募して当選すると、これら賞品が当たるのだ。だが、まったくの羊頭狗肉だった。

当選者の住所も架空

   対象になったのは昨年(2014年)1年間、「クロスワード」「ナンプレ」「漢字王」などといった8誌計41冊(総部数190万部)で、掲載された当選者数は1万2000人だが、実際の当選者は半分の6300人だった。とりわけ、現金10万円、現金5万円、自転車、テレビなど高額賞品ほど発送していなかった。そればかりか、当選者として掲載されている都道府県の名前は架空だった。

   街で読者に聞くと、「2度と買わないと思います」(40代女性)、「ムカツク」(20代女性)、「詐欺ですね」(50代女性)とみんな怒っていた。

   出版社の「アイア」は「経費の予算が少なく、賞品を用意することができませんでした。今回の命令を真摯に受け止めています。再発防止に取り組んでいきたいと思っています」と話している。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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