欧米、アジアでは「同姓」「別姓」「複合姓」から選択
世界の流れはもちろん別姓ありだ。日本は国連の女子差別撤廃委員会から再三にわたって「現在の規定は女性差別にあたる」と勧告を受けている。NHK社会部の中島俊樹記者が報告する。
「欧米を中心に、海外の多くの国では同じ姓を名乗ってもいいし、別の姓を名乗ってもいいし、または2つをくっつけて複合姓にするのもいい。そういったことを選べる国が多いと思います。ある調査では、日本のように夫婦で同じ名字にすることを法律で義務付けている国は、日本以外に把握できていないとしています。
かつてドイツは夫婦どちらの名字を選んでもいいが、決まらない場合は夫の姓を選ぶというルールがありましたが、女性差別ということで90年代に見直されています。アジアでもタイは夫の名字を名乗ることを義務づけていましたが、05年に法律改正されました」
国谷裕子キャスター「いまや4組に1組が再婚という時代の中で、この問題はどのようにとらえたらいいんでしょうか」
板本氏「いま未婚・晩婚が問題になっていて、(結婚を)阻んでいる壁は何かを考えなきゃいけないときです。その一つに名字とかを継ぐという問題があるのであれば、簡単ではないけど、どういう風にクリアしていくかを考えなくてはいけないということだと思います。つまり、結婚を一つの王道で捉えないということです」
国谷「王道といいますと?」
板本氏「女性の96%が名前を変えて、子供さんを2人産んで一つの家族みたいなモデルですね。しかし、これからは事実婚も含めて、多様な新しい結婚のオリジナルの型紙を作るべきだと思います」
ビレッジマン