京都府警はきのう7日(2015年12月)、京都・長岡京市の大工・渡辺利幹(41)を死体遺棄容疑で逮捕した。2年前から不明の妻・弘子さん(当時37)を建築を請け負っていた住宅の敷地に埋めたと話し、きょう8日午前1時半、供述通りの場所から遺体を発見した。
1・3メートルの地下から腐乱したミイラ
渡辺容疑者はおととし9月(2013年)、警察に「妻がいなくなった。心当たりがない」と捜索願を出していた。当然ながら目撃情報などはなく、警察は今年1月に公開捜査にしたらと勧めたが、渡辺は断ったという。話に不自然な点があるため事情を聞いていたが、「車で遺体を運んで埋めた」と自供したため死体遺棄容疑で逮捕し、現場を掘り返した。発見された遺体は約1・3メートルの深さに毛布に包まれた状態で、腐敗してミイラ化が進んでおり確認を急ぐ。
渡辺は両親と子ども1人の5人家族だった。近所の人の話では、弘子さんは「チャーミングなべっぴんさん」で、明るく教育熱心だったという。夫婦仲もむつまじかったというのだが、一方でしょっちゅうケンカをしていたという話もある。
もう住み続けられない
住宅にはいま人が住んでおり、埋めた場所は駐車スペースになっていた。近所の人は「(住人が)ただただかわいそう。気の毒としかいいようがない」「たまったもんじゃない」と話す。
司会の羽鳥慎一「一番驚いたのは住んでいた人ですよね」
宇賀なつみキャスター「信じられないでしょうね」
不動産価値の下落に対する対処の方法はあるのだろうか。弁護士によると、住宅の持ち主と渡辺が直に契約していたら損害賠償も取れるという(支払い能力はまた別の話)。間に不動産業者などが入っていると取れない可能性があるという。
羽鳥「2年住んでいた、その気持ちの問題があるでしょね」
青木理(ジャーナリスト)「住んでた人間はたまったもんじゃないですよ。住み続けられるかどうかもある。損害額は尋常じゃないですよね。一生に1度の買い物で、ヒョイヒョイ移れるもんじゃないですからね」