佐賀・鹿島市のスーパーでおととい2日(2015年12月)、から揚げを万引きした77歳の男が男性客にとがめられて逆上し、突き出した傘が男性が抱いていた10か月の赤ちゃんにあたり、傷害の現行犯で逮捕された。幸い赤ちゃんは右脇腹の打撲だけですんだが、男は店の通報で駆けつけた警官にも激しく抵抗した。
高齢者の万引き急増!見つかっても「ポケットに入れただけ」
男は裸売りのから揚げを素手でつかみポケットに入れたという。男を知る人は「気さくな人だと思っていたが、人は見かけによらないというか、なんか悲しいですね」と話す。万引きもそうだが、なにが気さくな人を一変させたのか。
高齢者の万引きは急増している。「モーニングショー」は実際の例として防犯カメラの映像を見せた。レジで一部の商品の代金だけを支払って、ポケットやバッグのものを素通りさせるなどなかなか巧みだ。捕まった80代の男性は7000円を所持していたが、242円の芳香剤をポケットに入れていた。名前も住所もいわなかったが、警官が到着すると「けさトイレの芳香剤が切れていて」と話して代金を支払った。チョコレートを万引きした70代の女性は、レジでたばこを買って外へ出た。チョコ2枚164円。「これかぁ、入れただけ」ととぼける。とにかく物悲しい。
カネを持っていてもなぜかやってしまう・・・
警察庁のデータでは、暴行で検挙された高齢者は1994年には67人だったが、13年には3048人と20年間で45倍以上に増えた。この間の65歳以上の人口増は2倍である。
司会の羽鳥慎一「金の問題じゃないですね。気持ちの問題だと思うんですけど。赤ちゃんを刺すなんて考えられない」
吉永みち子(作家)「貧困で困っている人もいるだろうし、認知障害の人、ストレスを抱えている人もいるでしょう。今回がどうなのかわからないですが、自分がやったことを止められたとたんにわからなくなるとか。高齢はいろんな問題を生むんだなあと思いますね」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「凶暴になるのと、脳が幼児化するのもある。思ったこと、やりたいことでだだをこねる傾向もあるようですね。高齢は3000万人だから、暴行で検挙は0.1%です。みんなが悪いわけではない。コミュニケーションとる必要があるのでしょう」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「年をとると穏やかになるというイメージがあるから、こんなことがニュースになるのでしょうね。すべてのワインがビンテージになるわけじゃない。としによらず、ダメな人はいるんだと思う」
羽鳥「年齢だけじゃないと思いますけどね」
長嶋「1人にならないことだな」