「歌うドクター」として知られる名古屋・名城病院の医師、赤沢貴洋(41)が、人工透析の患者を紹介した見返りに賄賂を受け取っていたとして、きのう3日(2015年12月)に愛知県警に逮捕・送検された。名城病院は国家公務員共済組合連合会の運営で、勤務する医師は公務員とみなされる。
警察によると、赤沢容疑者は人工透析が必要な患者8人を医療法人「光寿会」が運営する病院や診療所に転院させ、見返りに約60万円を受け取っていた。光寿会の実質的経営者の多和田英夫医師(64)も贈賄容疑で逮捕された。双方とも容疑を認めているという。
白衣姿にギターをかかえて病院・老人ホーム慰問「血液サラサラ音頭」
赤沢は看護師などとバンドを組んで、白衣姿にギターをかかえて病院や老人ホームを慰問する「歌うスーパードクター」として知られる。「血液サラサラ音頭」など6枚のCDの売り上げを骨髄移植支援団体に寄付するなどして、メディアにもよくとりあげられていた。診察を受けていた患者たちはびっくりだ。「優しく丁寧に説明して下さって、いい先生ですよ」「びっくりしてます。惜しいです」と口々に言う。赤沢は車のローンの支払いやバンドの活動で金が必要だったと供述しているという。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト