焼酎に猛毒!夫殺害狙った別居中の妻...フグ毒より強いリシンを混入

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   夫を殺害しようと焼酎に毒を混入させた妻が逮捕された。栃木県宇都宮市に住む鹿毛陽子容疑者(33)は今年(2015年)10月に別居中の夫の家に侵入し、焼酎のパックに毒物を混入した。

   毒物は熱帯原産トウゴマのタネの搾りカスに含まれるリシンで、2013年にオバマ米大統領やブルームバーグ前ニューヨーク市長宛てに小包が届けられた事件で知られている。東京薬科大学の三宅克典助教によると、搾って抽出する油はひまし油と呼ばれ、工業用の潤滑油や医薬用の下剤に用いられているが、搾りカスから抽出するリシンはフグ毒のテトロドトキシンより強い猛毒という。

   日本ではトウゴマは観賞用として流通していて扱いに規制はないが、タネの搾りカスに毒素があることはあまり知られていない。

医療品販売会社から通報「偽名使い毒劇物購入しようとしている女がいる」

   鹿毛は自衛隊員の夫や子どもと暮らしていたが、今年1月に経営していた店を閉店するのとほぼ同時に、家を出て夫と別居状態になった。近所の人は「幼稚園に通う子どもを放ったらかしで、夫から『家を出ていけ』と言われたからと聞いた」と話している。

   事件が発覚したのは今年9月で、医療品販売会社から警察にかかってきた次のような電話だった。「偽名を使い毒劇物に指定されている薬物を購入しようとしている女がいる」

   この女が鹿毛だった。警察が夫に確認したところ、「過去にも焼酎を飲んで体調を崩したことがあった」と話したため、夫の家にあった焼酎を分析すると毒物が検出された。警察は内偵捜査に踏み切り、鹿毛が夫の留守中に合鍵を使って家に侵入したのを確認し、家を調べたところ白く濁った焼酎を見つけた。焼酎からリシンが検出されたというわけだ。

   取材に対し夫は「妻を疑わないわけではなかったが、胃腸炎だと思うようにした」と話している。コメンテーターのカリスマブロガー、はあちゅうは「どこでこうした知識を得るんだろうかと思いますよね。入手可能なものを調べて実行に移すのは、すごい復讐心、執着心だと思います」

文   モンブラン
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