「認知症」「配偶者死亡」「家族から孤立」「無職」
ゴミ屋敷は増えているという。なぜか。岸教授は「ひとつは病気、認知症の初期、軽度の認知症があったりします。認知症でなくても、配偶者をなくすとかして片付けられなくなる、あるいは周辺からも家族からも孤立している人。孤立のためにモノに執着してしまうともいわれます」と話す。
石原良純(タレント)「高齢化の中では、今後も確実に増えていくのでしょうか。きっかけというのはあるんですか」
岸「人間関係でトラブルがあると『面倒だ』と。人を呼びたくない、気にならない」
住田裕子(弁護士)「無職の人が多いですよね」
司会の羽鳥慎一「ご夫婦というのもいない。やはり孤立がポイントですかね」
岸「老いて足腰が弱ると捨てにいけない。分別が複雑だとどうしていいかわからない。思い入れがあるものを手放せなくなるというようなこともあるようです」
石原「これらの人はどうして生活しているのでしょうかね。収入は?」
岸「お金のある人もない人もいます」
石原の疑問が核心を突いていたのではないか。なんとか食べていけるという状況にあるということだ。食べられなければゴミどころじゃないだろうに。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト