客に対する細やかな心遣いに客も気配りする。そんなちょっといい話を取り上げた。福岡市内でカイロプラクティックを営む整体師の松尾優次郎さん(25)は24日(2015年11月)、常連客の60代の女性に全身の凝りを取る施術を行った。その会計のときに、女性が封筒から取り出したのは40年前に製造中止になった板垣退助の描かれた百円札100枚、1万円だった。
40年前に製造中止の未使用!コイン屋では1万8000円
実は、松尾さんは客の体のゆがみを整える職業柄、あるこだわりを持っていた。客への釣りはしわや折り目のないピン札を使用するよう常に心がけていたのだ。この心配りに心を動かされた常連客の女性が、こちらもピン札で支払いしよう思い出したのが、家にあった未使用の百円札だった。
銀座コイン店によると、この製造中止の百円札はピン札なら100枚の販売価格は1万8000円。ただし買取価格は1万1000円という。
手にしたのは初めてで驚いた松尾さんは、5000円のお釣りをピン札で渡したが、百円札100枚については「売る気はまったくありません。しわのない百円札は身が引き締まります」と話している。
コメンテーターの杉山愛(プロテニスプレヤー)「素敵な話ですね。百円札の束をもらうとちょっと嬉しいですよね」
文
モンブラン