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ポスターにあった主演のブレイク・ライブリーの美貌に魅せられてしまった。世の中にこれほど美しい女性が存在するのか。彼女の美貌を眺めるだけでもこの映画を鑑賞する価値はある。
ジェニー・ラーソンという偽名を使うアデライン・ボアマン(ブレイク・ラーブリー)は中央資料館で働いている。21歳で結婚し娘をもうけるが、夫は建設現場で事故死してしまう。その冬、実家に向かっていた彼女のクルマは雪でスリップして川に転落し、低体温症で心臓が止まった瞬間に雷が落ち、再び心臓は動き始める。
落雷による電磁圧縮作用で老化が止まったアデラインは、100歳を超えても外見は29歳のままだ。警察官に身分証の年齢を怪しまれ、FBIに拉致されかかったりする。不老不死であることがバレたら、世間も政府も放っておかないだろう。10年ごとに名前と住所と外見を変える「逃亡生活」を続け、「年を取らない」ために恋愛も結婚もできない。闇ルートで偽の身分証を手に入れたりもする。たった一人で国家を相手に闘っているようなものだ。アデラインは美しいだけでなく逞しい女性なのだ。
昔の恋人との再会!でも私はいま100歳...楽しい大人のお伽噺
そんな時、ある青年と深い仲になり、彼の父親ウイリアム(ハリソン・フォード)に会うと、驚愕し、「アデライン」と叫んだのだ。彼女が1度だけ本名を打ち明けてしまうほど強く惹かれたかつての恋人との再会であった。ウィリアムは天文学者で、発見した彗星に付けた名前はアデラインの愛称「デラ」であった。しかし、深い愛の証を知っても、「それは私の母です」と嘘をつくしかなかった。
ウィリアムは動揺しアデラインへの未練を断ち切ろうとするが、偶然に彼女の手首の古傷の跡を見つけてしまう。その傷の意味とは・・・。
大人のお伽噺である。100年間のフアッションやヘアスタイルの変遷が描かれ、ブレイク・ライブリーはどのファッションも見事に決めている。
不老不死は本当に幸せなのか。むしろ、年相応に老けていくほうがいい人生ではないのか。本作はアンチエイジングブームへ警鐘ともいえる。
おススメ度☆☆☆
佐竹大心