神奈川県厚木市のセブン-イレブンの男性店員が客を盗撮して、写真や住所・氏名などを「害虫」「死ね」「ぶち殺せ」などの罵詈雑言とともにネットに公開していた。ツイッターには「読み散らかす輩って、田畑を食い荒らす害虫と同じだ」「くずは農薬飲んでくたばりな」などと書かれていた。
スマホで客の姿や車の写真を撮り、車のナンバーや免許証の映像までネットに流していた。「持ち主30代のニート。ぶち殺して結構です。5000円進呈」「心当たりの方はこいつを消してください。謝礼はお支払いします」「万引常習犯です。住み家に火をかけて」などとも書かれていた。告訴する人がいないのでまだ逮捕されていない。
警察は被害者の告訴待って捜査
住所などは公共料金の支払い用紙から撮ったらしく、客が免許証をコピー機に忘れていたケースもある。店員は2011年9月から深夜勤務を始め、発覚した今月20日(2015年11月)に退職した。セブン-イレブンジャパンは「ルールを冊子などで指導していた」というが、アカウントや画像を削除したいまも情報はネットに拡散したままだ。
元店員は「モーニングショー」の取材に、「誰もフォローしないだろうからとやった」「本を汚されるのが嫌いで、ストレスがたまって、とんでもないことをやってしまった」と認める一方で、「熟読するなよ。下手したらまるまる読まれてしまう」と非常識なことをやったという自覚はないようだ。
これらは民事では損害賠償、刑事では名誉棄損や侮辱罪にあたるが、被害者の申告が必要なため、警察は事情を聴いてスマホの提出を求めただけにとどまっている。
司会の羽鳥慎一「訴えないと逮捕されない。その問題も考えないといけませんね」
いつでも誰でも被害者になる可能性があるということか。