インスリン投与を中断し、1型糖尿病の今井駿君(7)を死亡させたとして殺人容疑で逮捕された自称「祈とう師」の近藤弘治の自宅(栃木県下野市)周辺を、「スッキリ!!」が取材してみると...。「私も誘われたことがありますが、何かうさんくさい感じがしましたね」「夜中の1時、2時でもラジオの音が聞こえてきた」「自宅に宗教的なものが飾ってありました」など、いかにも怪しい印象だ。
つい頼りたくなる「私が必ず治します」の一言
インチキ祈祷師を駿君の両親はなぜ信じてしまったのか。大竹真リポーターが報告する。「駿君が1型糖尿病と診断されたのは昨年(2014年)11月でした。この病になると、1日に3~4回のインスリン注射を一生打たなければならないんです。駿君はこの注射を嫌がっていて、両親はどうにかインスリンを打たなくて済むようにならないかと、藁にもすがる思いだったのかもしれません。そこで近藤容疑者を頼ってしまった。近藤はしばらくは駿君の体を触るなどの〝治療〟をしていましたが、今年(2015年)2月、インスリン投与を中断してしまったのです」
司会の加藤浩次「両親にしてもれば、ちょっとでも良くなってもらいたいという思いだったのかも知れませんがねえ」
上念司(経済評論家)「現代の医学ではどうしても治せない難病というのがあります。それを医師に相談しても、『こういう薬をやるとこうなります』『こうするとこうなります』というところまでしか言えないんです。『治ります』と断定することはできないんです、医者は。
それに対して、祈とう師とかインチキな連中っていうのは『こうすれば治る』『悪魔がついている』と断言するわけですよ。そうすると断言してくれる人にどうしても頼ってしまうということはあると思います」