老人ホームの豪華なパンフレットや入居権通知の電話で高齢者をだます詐欺が横行している。パンフレットには「安らかに暮らせます」「家族が安心」「医療施設も併設」「ご自宅と変わらない」などのうたい文句が並び、「間もなくオープン」などと誘いをかける。もちろん真っ赤な嘘で、パンフレットもニセモノだ。しかし、「誰でも、ああこんなところがあるのかと思ってしまう」(59歳・女性)、「自分も入りたいからつい信用してしまう」(70歳・男性)と、なかなか見抜けない。
訪ねてみると架空の住所や公園
「モーニングショー」が入手したパンフにあるホームの場所は、架空の住所や公園だった。業者名もミサワケアホーム、日立ケアホーム、Otsukaなどと大手企業の関連であるかのように装い、そっくりのロゴマークまである。ミサワホーム、日立グループ、大塚製薬とも「一切関係ありません」)と驚いている。
司会の羽鳥慎一「ちゃんとした施設だなと思ってしまいますよね」
どこで見分ければいいのか。入居費用の設定などがされておらず、「会員制」「配当」などをうたっていたらまず要注意という。電話で「老人ホームの入居権が当たりました」と言ってくる詐欺もある。先月(2015年10月)、71歳の女性をだまそうとした男7人のグループが詐欺の疑いで逮捕された。
入居権などいらないと断っても、「他の人にあげてください」など食い下がる。それに応じると、今度は別の男から「あなたの行為は名義貸しです」と犯罪に加担したかのような電話がかかってきて、「どうにかするのはお金が必要です」と脅しにかかる。
羽鳥「大きな問題です。高齢者の方、周辺の方、本当に気をつけて」