東京・千代田区「政務活動費」ビックリ改革案!報告義務ない給料に組み込んじゃえ

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   東京都千代田区の区会議員1人あたり月額15万円の政務活動費を5万円に引き下げる――えっと思ったら、その代わりに10万円を給料に上乗せするという案だった。

   「驚きました」とアナウンサーの野上慎平が説明する。政務活動費とは地方議員が調査・研究のために使う金で、金額と使い道を報告する義務がある。給料の議員報酬になればそれがなくなる。議員の中には政務活動費では自由に使えないので、議員報酬に組み込んだらどうかという声が出ているのだという。

「モーニングショー」の議員アンケートに箝口令「回答するな」

   区民に聞いてみると、「まったく考えられない。もっと区民に還元してもらいたい」(80代・男性)、「おかしい。自由に使うお金がほしいということですね。プライベートでいろいろ使われても分からなくなる」(40代・会社員)、「普通の会社だったら、経費には領収書が必要ですよね。それがないのにお金をもらうとは」(50代・主婦)と批判する。

   政務活動費の情報公開を行っている世田谷区議会の青空こうじ議員は、「厳しくしているからいいのであって、野放しにしたら僕はいけないと思うんですね。(千代田区の見直し案は)区民の方が納得できますかねえ」と話す。

   議員たちはどう思っているのか。「モーニングショー」取材班がアンケートしたところ、期限になっても回答がない。議会事務局を訪れ、ある議員に聞くと「アンケートについて、突然、幹事長から電話がありました。全員に緊急招集があり、かん口令が敷かれました。個別には対応しないようにして、議長名としてこういう文書を出そうということでまとまりました」と話す。

   そのコメントは「議会としては今回の報酬等審議会の内容に関係なく、区民目線に立ち、区民の理解が得られるよう、しっかりと議論して結論を出していきます」という内容だった。議員たちもこの問題が批判されるのではないかと気にしているようだ。

透明化の流れに逆行

   司会の羽鳥慎一「報告しなければいけないお金を、報告しなくていいお金のほうに振り替えることですね。議員さんは楽ですね」

   キャスターの宇賀なつみ「そりゃあ、おかしいですよ」

   野上「いま、政務活動費を報告しましょう、透明化しましょうとしている流れの中で、まさに逆行している形です」

   羽鳥「きのう(2015年11月24日)、裁判に欠席した『号泣県議』のことが、ひとつのきっかけになりましたよね」

   「政務活動費を議員報酬に組み込む案」は来月(2015年12月)再度審議され、了承されれば来春(2016年)に区議会で議論されるという。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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