世界野球の「プレミア12」の準決勝がきのう19日(2015年11月)、東京ドームでおこなわれ、日本代表は3-0とリードして迎えた9回表にリリーフ投手が次々と打たれ、韓国代表に4点を奪われそのまま逆転負けとなった。
小久保監督「ボクの継投ミス」
先発の大谷翔平はこの大会で韓国との対戦は2度目で、開幕戦では6回10奪三振に抑えていた。「2度目は前のようにはいかない」と気を引き締め、初回から絶好調で160㌔を連発し、7回を被安打1、11奪三振と韓国打線を完璧に抑え込んだ。
日本は4回に平田良介のヒットとエラーなどで3点を奪い逃げ切りに入った。則本昴大が8回を3人で打ち取り、残るは9回のアウト3つだった。決勝進出は目前だったが、韓国はあきらめてはいなかった。
9回の則本は先頭から3連打を浴びて1点を失い、さらにデッドボールで無死満塁となり降板した。救援の松井裕樹が押し出しの四球を与え、ここで小久保監督は増井浩俊にスイッチしたが、イ・デホに左前に運ばれて逆転された。沸き返る韓国ベンチと対照的に押し黙った日本ベンチ。ぶ然とした小久保監督の姿がみえる。
小久保監督は「悔しいが、ボクの継投ミス」と言葉少なだった。則本のあんな乱調をだれが予測できたか。当の則本は「9回の抑えがいかに難しいか、思い知らされた」と悄然としている。まあ、これが勝負というものか。
佐々木主浩「下位から始まる最終回は要警戒なんです」
石井大裕アナ「則本投手は8回を3人で抑えたのですが、やっぱり最終回はむずかしいんですかねぇ」
ここで解説の佐々木主浩が「下位打線から始まる最終回」というフリップを出した。「これを抑えないといけない」という。韓国の9回表の8番、9番を代打できた。
佐々木「「代打で来ることはわかってるんですから。日本はよくやりましたよ。ただ若いので経験がなかった。いい経験したと思います。次のWBCにつながりました」
司会の夏目三久「最終回のプレッシャーというのがねえ」
石井「韓国はベテランで来ましたものね」
そのアドバイス、則本に伝えられればよかったのに。