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大阪府知事・市長ダブル選「美味しくないタコ焼か、腐ってるタコ焼か」の選択

   11月22日(2015年)に迫った大阪府知事・市長のダブル選挙の投票日だが、週刊新潮で藤井聡京都大学教授と哲学者の適菜収氏が対談して、大阪人は「大阪維新に何回騙されるのか」と辛辣な橋下徹大阪市長批判を繰り広げている。

   抜き書きしてみると、市長選に出ている維新の候補が「大阪が伸び率ナンバーワンの経済成長をしている」といったのはまったくの嘘で、大阪市がまとめた最新の大阪府の実質成長率はマイナス0・8%、大阪市に至ってはマイナス1・4%で、全国平均のマイナス0・2%よりはるかに落ち込みが激しい。

   橋下市長が都構想の住民投票で敗れ引退表明したのに、また前言を翻したのは「プロレスの詐欺営業と同じ」ではないか。橋下は府政を8年前に戻すのかといっているが、大阪府の一人当たりの所得は、橋下就任時には全国5位だったのが最新データでは全国10位にまで落ち込み、府の年間債務増加額は454億円だったのが、橋下が知事就任以降は1072億円と倍以上に増えているじゃないか。

   こうした「事実」を踏まえた上で、今度の選挙で選択すべきは<「『イマイチ美味しくない』タコ焼きと、『腐ってる』タコ焼き。どっちも不味いからって『腐ってる』タコ焼きを食うアホはおらんでしょ。要するに、今回の話はそういうコトです」(藤井氏)>

   どういう結果が出るのか楽しみに東京人は見ていたい。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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