フォトロゲイニングってなに?静岡・島田で第1回大会!記念写真で争う町歩きゲーム

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   司会の夏目三久が「とーっても楽しいんです」「ゲーム感覚で参加できるスポーツ。観光も楽しめます」という。「フォトロゲイニング」というのだそうだが、なんだかさっぱりわからぬ。スタジオでもだれ誰も知らなかった。

   先週末、静岡・島田市で行われたフォトロゲイニングを「あさチャン!」が取材していた。朝日のなか、ピストルの合図で一団が威勢よくスタートした。舗装した自動車道をどんどんいく。走る人もいれば歩く人もいる。方向もあっちだったりこっちだったり。

   共通しているのは、参加者がそこらじゅうで記念写真を撮っていることだ。商店の前、茶畑、ネコがいればそれも撮る。農園あり、温泉もあり。地図とチェックポイントを示す写真入りの一覧表を頼りに、チェックポイントで一覧表と写真と同じポーズの写真を撮ると通過と認められ、ポイントが付く。要するに、2人以上のチームでチェックポイントを回り、制限時間内に獲得した点を競う競技だった。

地図を頼りに高得点ポイントに挑戦

   携帯カメラの普及で世界一という日本だから生まれたゲームなのだろう。スポーツと観光を合わせた「フォトロゲイニングNIPPON2015島田」と長い名前の催しには、全国から700人が集まった。卒園記念の子どもとお母さんのグループ、犬を連れたご夫婦、ベビーカーを押す若いカップル、ハイキング気分の若者グループと、まあさまざまだが、催しそのものが初めてなのだから、全員初めての参加。好奇心だけは満点というわけだ。

   チェックポイントには数字が書いてあって、それが得点になる。簡単に行けるところは少なく、山を登ったりするところのポイント高得点だ。地図と一覧が配られると、各チームはどこからどこをどの順に歩くかの作戦をたてる。制限時間の3時間以内にどれだけ歩けるかが勝負というわけだ。

   700人が一斉に散らばったというのに、同じ所には集まってこない。次第にチームごとに分かれて、時には方向を間違えたり、うろうろしたり、目的のチェックポイントをみつけると大喜びだ。タイ焼きの店もポイントで、もちろんパクリだ。ついでに焼きそばも食べていた。

スポーツと観光一緒に楽しんで・・・

   島田市は大井川沿いをSLが通る町で知られるが、訪れる人はみなSL目当てで、乗りにくるだけというのが市の悩みだった。なんとか市のもつ他の魅力も見てもらいたいと考え出したアイデアがこれだった。市民も道端でお茶をふるまったり、魚屋さんが「カニ汁」を奮発したりして全面協力した。茶畑の間を歩いていると、彼方をSLが通る。スポーツ気分も観光気分も満足させようというねらい通りといったところである。

   「あさチャン!」が密着した名古屋の4人家族の得点は82点だった。勝ち負けよりも、ゴールでふるまわれる「川根温泉の塩おにぎり」「落花生の煮物」「島田汁」が値打ち。地域のお母さん方のボランティア作業だ。作る方も食べる方も「楽しい」「おいしい」。「また温泉いきたい」とくれば大成功だ。

   木曜レギュラーの織田信成(スケーター)「歩きながら地域をつかめるわけですね」

   夏目「観光で再び訪れたいという人がいました。写真も拡散されます」

   アイデアだね。ほかのどの町でもやろうと思えばできる。問題はお天気か。運不運はしょうがない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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