詐欺商法は次から次に出てくるが、馬券を悪用した詐欺で、東京の会社役員、浦崎庄平容疑者(37)ら4人がおととい16日(2015年11月)に逮捕された。今年9月ごろ、千葉県内の男性(61)に「競馬で儲かる」などとウソを言って、数回にわたり64万円をだまし取った疑いだ。被害総額は約90人から約2000万円に上るとみられている。
カネ預けた途端に連絡取れず
詐欺グループにはタイムカードや売り上げ成績表、ノルマ、ボーナスもあり、一見きちんとした会社に見えた。ICチップ入りの社員証もつくり、肩書には社員番号と「営業部部長 馬券投資アドバイザー」などと書いてある。
司会の羽鳥慎一「ちゃんとした方向にいけば、ちゃんとした会社になれるのに」
菅野朋子(弁護士)「集団の詐欺は組織がしっかりしていないと難しいんです。詐欺はもともと知能犯ですから。頭が良くなくてはダメです」
野上慎平アナが手口を説明する。まず、ダイレクトメールの往復はがきが届く。ハワイ旅行とかエコカードとかが「当たります」とある。返送すると、電話がかかってきて、「4万円預ければ、競馬で稼ぎますよ」などと儲け話を持ち掛けてくる。後日、「当たりました」と「万馬券的中証明書」が送られてきて、「本当に当たった」と喜ぶと、「もっとお金を預けませんか」とさらに金を振り込ませる。しかし、ある一定の期間が過ぎると、電話がパタリとつながらなくなってしまうのだ。
レース前なのに「必ず的中させます」
もうひとつに、「レース前なのに必ず的中させられる」という手口もある。大勢の人にそれぞれ違う予想をさせる。すると誰か1人は当たる。当たった人は「どうです。当たったでしょう。有料会員になりませんか」とターゲットにされてしまうのである。ハズレになった人には連絡はない。
羽鳥「本当に是非、気をつけてください」
野上「本当に、本当に是非、気をつけてください」