大相撲九州場所10日目の17日(2015年11月)、ただひとり全勝の横綱・白鵬が対戦した関脇・栃煌山に2回も猫だましで面食らわせ、寄り切って全勝を守ったが、眉をしかめた相撲関係者は多かった。
北の湖理事長は「猫だましは稽古場でやるのはいいが、横綱の相撲としては前代未聞」とおかんむりだ。
白鵬時代の終わりの始まり
取材したリポーターの横野レイコは「栃煌山を横綱相撲で対応できない相手と認識していることの表れです。自信がなかったのではないでしょうか」と厳しい。司会の小倉智昭は「話題を取りたかったのではないですか」とかばっていた。
立ち合いで栃煌山の目の前で両手をパチッと合わせて相手をひるませ、突進する相手を体を開いてかわしたのもほめられるような取り口ではなかった。先場所、栃煌山に負け、左足のけがで9年ぶりに休場したことも影響しているのだろう。
白鵬はツイッターに「一度はやってみたかった」とコメントを書いていたが、白鵬時代の終わりの始まりなのかもしれない。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト