フリーズドライ食品が大ブームという。白菜と豚肉のシャブシャブ、鮭の塩こうじ焼、串揚げ、カツなどまで「お湯をかけて1分でできあがり」という時代になっているのだ。石井かおるアナは「その数は3000種類以上。60年代のインスタントコーヒー、70年代のカップラーメン以来の新タイプ食品ブームが来ているのです」と伝える。
マイナス30度で凍らせ、24時間真空乾燥
フリーズドライ食品は具材をマイナス30度に冷凍させ、24時間の真空乾燥状態に置いて作る。「青森八戸の『いちご煮』、山形の『納豆汁』、兵庫猪名川町の『ぼたん鍋』、瀬戸内の『たこ飯』、徳島の『そば雑炊』、宮崎の『冷や汁』、奄美大島の『鶏飯』など郷土料理にも多く、いま大人気になっています」(石井アナ)
フリーズドライ加工会社で開発を担当してきた島村雅人さんが、フリーズドライの串揚げを紹介した。衣の付いた具材をお湯に30秒浸すと、泡が出て来た。これにソースをかければもうでき上がりだ。
井ノ原快彦キャスターは牛肉、柳澤秀夫キャスター(解説員)は帆立、水道橋博士(タレント)は玉ねぎ、山口もえ(タレント)は椎茸を食べてみる。
山口「お湯に付けたので、ベチャベチャするのかと思ったけれど、食感がしっかりあるんですね」
柳澤「普通の帆立と区別つかないね」
心配なのは栄養価が落ちないのかだ。甲子園大学・灘本知憲教授にビタミンCの残存率を測ってもらった。ほうれん草、パセリ、さやえんどうで計測したが、「すべての野菜で80%以上残っています。ビタミンCだけでなく、他の栄養素も保存されています」
フリーズドライ食品だけで、ご飯からおかず、みそ汁、お新香まですべてまかなえてしまうという時代になりそうだ。(磯G)