「パリ同時多発テロ」日本は狙われないか?来年5月に伊勢志摩サミット

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   パリの同時多発テロはフランスがIS(イスラム国)空爆に参加したことへの報復とみられる。89人ともっとも多くの死者が出たコンサート会場では、武装した3人がいきなり乱射を始め、滑らかなフランス語で「お前らの行為でこうなった」とフランス政府の政策を非難したという。

   この襲撃と前後して、北部郊外のサッカー場では入り口で3人が自爆した。フランスとドイツの親善試合が行われており、オランド大統領や閣僚もいた。試合を取材していたパリ在住のスポーツジャーナリスト、結城麻里さんによると、試合が終わると「フィールドを通って出口へ」というアナウンスがあり、初めて「何かあったな」と気づいたという。選手、観客、記者たちのだれもテロに気付かず、パニックにもならなかったという。

有志連合参加国として安倍首相「フランス支持」表明

   6か所の襲撃は30分くらいの間に集中しており、3つのグループによる計画的な犯行とわかった。ISの声明では、実行犯は8人で、うち7人は死んだが、1人は逃走したという。逃げている1人は26歳のベルギーに住むフランス人で、写真つきで公開手配された。兄弟の1人はこの襲撃に加わって死亡した。ベルギー当局は襲撃に関わったとみられる7人の身柄を拘束した。

   ISがなぜフランスを狙ったか。軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は、アメリカ主導のシリア空爆に有志国としてフランスが参加していることをあげた。先にシナイ半島上空で墜落したロシアの旅客機も、ISは「空爆参加への報復」としており、テロはさらにアメリカなど他の空爆参加国にも広がる可能性をいう。

   フランスは移民国家で国籍にあまりこだわらない。国境の移動も自由で、武器の入手も容易とテロリストが狙いやすい。フランス国籍でシリアなどでの戦闘に参加して戻っている若者が900人ともいわれる。当局は高いレベルの情報をもっており、表に出ない未遂事件の摘発も多いといわれる。

   有志連合には62か国が参加しておりとあるが、日本もこれに加わっている。安倍首相は15日(2015年11月)にトルコで始まったG20の首脳会議に出席して、「フランス支持」を表明した。黒井氏は「日本を標的にする順位は高くないのではないか」という。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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