フジテレビ「日本一高給会社」からの転落!テレビ離れの大波にアップアップ
日本一給料が高かったフジテレビが大変だというお話。『週刊ダイヤモンド』の「誰がテレビを殺すのか」にこういう記述がある。9月上旬、フジテレビに衝撃が走った。電通から日曜ゴールデン帯の広告枠の買い切りを見送りたいという連絡が入ったのだ。これまではまとめ買いの枠に一部赤字が出ても、広告代理店はテレビ局を必死に支えてきた。だがフジの低視聴率を背景に決断が下されたのだ。長年、年間数億円程度の電波利用権を国に支払って1000億、2000億と広告収益を稼いできたおいしいビジネスモデルに赤信号が灯った。
フジテレビを辞めてフリーアナウンサーになった長谷川豊氏も自分のブログで、「フジテレビの営業赤字は事実です。正確に言っておくと、記事中に『営業赤字が10億円』となっていますが、これは私の得ている情報では『相当にごまかしている数字』のはずです。色々と圧縮して、ごまかして、その上で10億円のはずです。実際はもっと苦しい数字のはずです。あくまで私の得ている情報の範囲ですが」
続けてこうも書いている。「他局の皆さん、なぜフジテレビの営業赤字をニュースとして流さないのでしょうか。この『全て無視する姿勢』は絶対に視聴者の皆様の反感を買います。ニュースとしては扱った方がいい。なにせ、日本を代表するテレビ局が、開局以来初となる赤字に転落したのです」
ダイヤモンドはネット配信サービスの大幅な普及がテレビメディアのあり方に影響を与えているとしている。吉本興業は芥川賞をとった所属芸人・又吉直樹氏の作品「火花」の映像化権を既存テレビ局ではなく、定額動画ネット配信サービス「Netflix」に差し出したというのだ。テレビの危機は本格化してきたようだ。