審議会委員の能天気「派遣元、派遣先、派遣社員みんなでスキルアップに取り組み」
一方で、派遣会社に対しては、派遣社員を人材育成することも義務づけた。「なぜ国は正社員になりたい人は前よりも可能性が高まった、(派遣社員でも)処遇がよくなると言えるんですか」と国谷裕子キャスターが国の労働政策審議会の委員をつとめる阿部正浩・中央大学教授に聞く。
「今回の改正法で、派遣会社に教育訓練を義務化、また必要に応じてキャリアコンサル、あるいはカウンセリングを実施するというのを義務化したので、その教育訓練がスキルアップにつながり、正社員につながっていく可能性は十分あるだろうと、われわれは考えてるところですね」
「労働者の4割に達した非正規の能力開発やスキルの不足が、日本経済全体の生産性を落としている可能性もあると思うんですね。今回の改正をきっかけに、派遣元、派遣先、派遣社員のみなさんが前向きにスキルアップに取り組んでいただいて、賃金、処遇を上げていくことが大事かなと」
この大学教授は本気で企業側がそんなことに取り組むと思っているのだろうか。また、クロ現はこんなコメントで何かを問題提起したつもりでいるのだろうか。