アメリカ大統領選「暴論言ったもん勝ち」トランプはメキシコ人はレイプ犯、カーソンはイスラム非国民
日本の週刊誌はほとんど取り扱わないが、アメリカの大統領選が大変なことになっているようだ。『ニューズウィーク日本版』によると、民主党はヒラリーが順当に支持を伸ばしているが、自称社会主義者で「独裁国家を倒せ!」と叫ぶサンダース上院議員が一定の人気を集めているという。
共和党は相変わらず「メキシコ移民はレイプ犯」など暴言を吐き続けているトランプ氏が、大方の予想に反してトップを走り続けている。また、「イスラム教徒は大統領になる資格はない」と発言して物議を醸している保守派の元小児神経外科医のカーソン氏も支持率24%で、トランプ氏と併走している。
本命と目されていたブッシュ氏は何と4%という低支持率で泡沫と化している。ニューズウィークは「アメリカでは世論の両極化が進み現状にノーと言える指導者を求める空気が生まれている」と報じている。
誰が勝つにしても、既成の政党や政治家に反旗を翻した国民の反エリート感情は残るとして、<世界は米大統領選に注目すべきだ。そして世界一の経済大国で最も重要な民主国家であるアメリカがどこへ向かうのかを、慎重に見極めてほしい>とニューズウィークは書いている。
だが、いまや日本しか『植民地』がないアメリカは確実に世界から孤立しつつあるし、もはや「最も重要な民主国家」でさえなくなろうとしているとしか、私には見えない。その行く付く先は、格差と貧困がいま以上に蔓延して内部から崩壊するか、そうした矛盾を外に向けるために戦争を仕掛けるのか、それ以外の第三の道はあり得るのか。安倍自民党のようにアメリカに盲従していると、大きく道を誤ると思うが、いかがだろうか。