中国上海市で先週31日(2015年10月)に1万人超が集まって若者の婚活パーティーが行われた。その名も「上海市第七届婚恋博覧会」(恋と結婚の大博覧会)で、なにやらおふざけ企画のようにも聞こえるが、実は中国社会の切実な男余りを反映したものだった。
中国では1979年以来続いていた一人っ子政策で女性胎児の中絶が増え、1990年代から男女の比率が男性に片寄り、2020年には2000万人が妻をもてない危機に陥ると言われている。
連絡先渡そうとしても・・・指先で弾かれガックリ
パーティーでは若い女性は選り取り見取りで、男性は円卓の向いに座った女性に真剣な眼差しを送るが、女性はテーブルに肘をつき、頬杖をついて気のないそぶりだ。
「(望みは)利口で優しく明るい人。他の条件は話し合えばいい」と言っていた年収20万元(約380万円)の自営業のフォさん(27)は、細面の美人にアタックする。フォさんの「身長は気にしますか」に、女性は「気にしないわ」。フォさんが「じゃあ、連絡先教えてくれる?」とメモ紙を渡すと、そのまま指先ではじき返されてしまった。フォさんの年収は参加者のなかでは高収入のはずなんだが・・・。
気を取り直したフォさんはテーブルに肘をつく頬杖の別の女性にアタック。今度は電話番号をゲットし、「年末までに恋人関係を成立させたい」とホッとした表情で話していた。
司会の小倉智昭「すごいですね。指先でサッと返すって」
コラムニストの深澤真紀「中国の女性は気が強いですからねえ。とくに上海の女性は」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト