中国「一人っ子政策」廃止!「わがまま子ども」「結婚できない男」・・・いまや弊害だらけ

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   36年間続いてきた中国の一人っ子政策が廃止されたが、さまざまな弊害がどうにもならないところまで来てしまったためだ。「子どもがほしいものは何でも買ってやる。知り合いは7、8歳の子にエルメスの服を着せているよ」などという過剰なかわいがり方が広がり、両親と祖父母の愛情を一身にうけた子どもは「小皇帝」と呼ばれる。食べたいと言えばいつでもなんでも与えるから、中国は米国に次ぐ肥満大国になった。北京の子どもの15%が肥満症の可能性があるという。

2人目産むと年収3倍の罰金

   一人っ子政策で男女の比率がいびつになった。女性100人に男性103~107人が世界標準だが、中国では1982年に男性が108・5人、2015年は115・9人になっている。農村では男の子を欲しがり、妊娠して女の子とわかると堕胎させることも多いからだ。これにつけこんで赤ちゃん売買が横行し、男の子を3万5000円で買って10万円で売った例もある。

   結婚できない男性も増えた。ナンパ術を教える恋愛塾が7日で13万円という「ぜんぜん笑えない話」(司会の羽鳥慎一)もあり、中国式お見合いパーティは若者よりも親が集まる。子どものプロフィールを紙に書いて交換したり、木にかけたりする。国外での嫁探しも。ベトナム人女性を中国に連れ出せば約10万円、ベトナム国内で結婚させてから中国に連れ出すと40万円が相場ともいわれる。

   これまでは2人目を生むと、年収の3倍以上の罰金が科せられた。ふたごはよいので、排卵誘発剤の使用もあったらしい。海外で生めば認められるとアメリカなどへの出産旅行もはやった。こうした結果、2人目を生んでも届け出ない「闇っ子」が1300万人いるといわれ、予防注射を受けられず学校にも行けない。

   羽鳥「非常に深刻です」

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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