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写真誌の看板が泣く「フライデー」権力者の心胆寒からしめる見せるスクープ頑張ってくれよ

   『フライデー』を毎週見るたびに、おいおいこのままでいいのかいと思わざるを得ない。今週は新聞広告右の「地震保険料率の大改訂で分かった全国巨大地震リスク」という記事が読みたくて買ってみたが、この記事が読みたくてフライデーを買う人は少ないだろう。

   ひとまず記事を紹介しておこう。これは損害保険料率算定機構というところが9月30日に金融庁に届け出たもので、当時、新聞でも報じられている。17年1月から全国平均で地震保険料率が5・1%上げられるのだ。フライデーによれば、昨年も15・5%引き上げられている。大幅値上げが相次ぐ背景には、地震発生確率が上がっていることがある。なかでも千葉、東京、神奈川、静岡の保険料は他県と比べて相当高い。ということは地震の起きる確率が高くなっているからだろう。

   とまあ、こんな内容だ。他に読むべきものはないかとパラパラめくってみたが、他の週刊誌と同様の欠陥マンション問題、ダルビッシュ有の弟が逮捕されたこと、谷繁と落合の中日内紛など、写真週刊誌らしい記事は若い娘(こ)のグラビアだけというのでは寂しすぎる。

   唯一、モネの有名な絵画「睡蓮」にそっくりだと観光客が殺到している岐阜県・関市という山あいにある池の写真がいいのだが、これもフライデー独自ネタではなく、名古屋のテレビで紹介されたものの後追いである。このところ、活字週刊誌の週刊文春や週刊新潮がいい張り込みネタをグラビアでやっているが、フライデー発のスクープはあまりないのはどうしたことだろう。

   今週の「米軍基地の思いやり予算 こんなものまで日本持ち!?」という記事がなくてもいいとはいわないが、写真誌ならではのスクープを見たい。部数が減り続けて張り込みに注ぎ込むカネがないのだろうが、このままではこれまで培ってきた張り込みのスキルも消えてしまうのではないか。

   芸能だけではなく、政治家や権力者の心胆を寒からしめる写真を撮る努力を普段からしていなければ、情報は入ってこない。かつては小渕恵三総理(当時)が突然脳梗塞で倒れたとき、自民党の長老たちは談合して、小渕が「次は森喜朗だ」といったとして、いいなりになる森を総理に担ぎ上げてしまったことがあった。だが後日、フライデーは小渕の病室の写真を公開し、小渕がそんなことをいえる状態ではなかったことを知らしめた。残念ながら出す時期が遅かったため、森総理を阻止することはできなかったが、見事なスクープであった。フライデーの発奮を期待したい。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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