75歳以上死亡事故の4割「認知機能」問題あり
運転者が認知症だったことによると見られる事故は増えている。今年1月(2015年)には首都高速道路を逆走した83歳の男性が、トラックと正面衝突して死亡。7月には大阪・淀川区で73歳の認知症の男性が踏み切りから阪急電車の線路に乗り入れた。幸い事故にはならなかったが、列車往来危険の疑いで逮捕されている。
警察庁によると、去年発生した75歳以上の死亡事故471件のうち、約4割の181件が認知機能の衰えが原因とされた。認知症に詳しい医師は「認知症は自覚しずらい。ふらふら運転とか車庫入れでこすったりなど、技術に問題が出ても、本人は言わないから家族が気付くしかない」と話す。
6月の改正道交法で認知症のチェック体制強化が盛り込まれ、認知機能検査で可能性があれば医師による検査を義務づけられ、認知症と判断されれば「免許取り消し」「免許停止」にもできるようになった。
事故を起こした男性の近所の人は、運転ぶりを「危なっかしい」と感じていたという。「あさチャン!」は男性の運転ぶりやが普段からどのくらい車を利用していたのかなどは伝えなかった。司会の夏目三久も既報のニュースを伝えただけだった。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト