東京・辰巳国際水泳場できのう28日(2015年10月)に開幕した水泳のワールドカップ東京大会で、女子100メートルバタフライで中学3年の池江瑠花子選手(15)が日本新記録で優勝した。従来の記録を0秒21短縮する57秒56。これは今夏の世界選手権4位に相当する。リオ五輪の希望がまたひとつ増えた。
泳ぐたびに記録塗り替え
どこから探してきたのか、生後6か月で母親の指につかまってぶら下がっている池江の写真があった。2歳で逆上がりしている写真もある。これはすごい。その赤ちゃんがいまはどうかというと、自宅リビングの天井に作った「うんてい」にぶら下がっていた。
石井大裕アナ「泳ぐたびに記録を塗り替えるスーパー中学生です」
4月の日本選手権では200メートル自由形で3位、8月にシンガポールで行われた世界ジュニアではバタフライの100メートルと50メートルで優勝した。きのうの決勝でも、これが中学生かという豪快な泳ぎで、50メートルをトップで折り返すと、2位以下をぐんぐん引き離してゴールした。大会前の合宿で持久力がアップしたという。記録を見た池江は隣の星奈津美選手(3位)から祝福を受け、無邪気な中学生の笑顔になった。
しかし、カメラの前では堂々たる表情だ。「まさか本当にこんなタイムが出ると思っていなかったので、すごく嬉しいです」と落ち着いている。
自宅リビングの「うんてい」で鍛えた強い筋力
強さの秘密はやはり筋力にあるらしい。幼い頃からの鍛錬のたまものか。身長は167センチと大柄で、「うんてい」で腕の力も強い。おまけに足のサイズは25.5センチもあるという。バルセロナ五輪金メダルの岩崎恭子さんも「足が大きいのはヒレみたいなもの」と話しているという。
石井「リオに向け、またニューヒロインが現れました」
日本水泳はヒーロー、ヒロインが途切れないのが値打ちかも。