瀬田宙大アナが「ブラックは正社員や若者だけの問題と思っていませんか。パートでも複雑な問題が起こっているのです」と伝える。非正規雇用の拡大に伴って、ブラックパートが広がっているのだ。
「あさイチ」アンケートでは悲惨な実情が続々と集まってきた。「昼休みは1時間の約束がわずか10分」「毎日定時には帰してもらえない」「有給休暇はあったが、パートは取るなと言われた」「残業代は店長のパソコン操作次第」などなどだ。
「介護施設で働いています。妊娠を報告すると、会社からは『正社員ではないし、育児休暇で戻っても働ける保証はないから』と事実上のクビの宣告でした」(宮城県・20代) 瀬田アナ「この他にも、就業時間を増やすのを断ったり、時給を上げてくれといった、あるスーパーでは肺炎で長期休暇を申請して解雇された例もあります。こういう実情なのでブラックとわかっていても、がまんをしたり、自分から辞めた人が7割も存在しているんです」
柳澤秀夫キャスター(解説委員)「もう、奴隷扱いだね」
どこに相談すればいいか?まず「ブラックの実態」記録
対抗策はないのか。社会保険労務士の須田美貴さんがアドバイスする。「会社の労働組合などの相談窓口、なければ各地域ごとにある一人でも入れるユニオンに相談して下さい。突然の解雇通告には『解雇予告手当』が請求できます。また出勤の日にちを減らされたなら、その減給分も取り戻せます」
「残業代が出ない」ということに対しては、自分で証拠を残す事だと言う。働いた実績の記録だ。「パソコンのログオフの時間」「終了間際のメールの送信時間」「最後に打ったレジ画面の写真」「帰宅直前の職場の時計の写真」「帰宅を家族に知らせるメールやLINE」などで残業実績の記録を残しておく。
(磯G)