男児死亡の新潟「ズンズン運動」初公判!「極めて軽率」と禁固1年求刑

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   「アトピーに効く」などといって、幼児に「ズンズン運動」と称する奇妙な施術をほどこし死亡させた事件の初公判が、きのう26日(2015年10月)に新潟地裁であった。いったんは不起訴をなったが、検察審査会が「起訴相当」とした。同じような事件は大阪でもあり、こちらはすでに有罪判決が出ている。

姫川尚美被告「私の無知と傲慢。大変申しわけない」

   子育て支援のNPO法人を主宰していた姫川尚美被告(58)は、おととし新潟・上越市で行った施術で男児を窒息状態にさせ、顔や手の色か変わったのを見た母親が「おかしい」と叫んでも施術をやめなかった。容疑は業務上過失致死だ。

   ズンズン運動は幼児の身体を揺すったり首をねじ曲げたり、エビ反りにして、「好奇心と免疫力をはぐくむ」と称していた。DVDなどでは「夜泣き」「アトピー性皮膚炎」「ダウン症」にも効くとうたい、各地で出張セミナーもしていた。

   裁判で検察は「きわめて軽率なもの」として禁固1年を求刑した。姫川は「私の無知と傲慢で尊い命を亡くしてしまい大変申しわけない」と謝罪した。弁護側は最終弁論で被告の過失責任を認めたうえで、執行猶予を求めた。判決は来月19日。

   ただ、この事件の経緯はちょっと複雑だ。男児が死亡したのは2013年2月だが、新潟県警は11月に書類送検したものの、地検は「嫌疑不十分」で不起訴にしている。ところが、昨年6月(2014年)、姫川が大阪市で行ったセミナーで生後4か月の男児の胸を圧迫し死亡させたとして大阪府警に逮捕された。

   直後に新潟検察審査会は新潟のケースを「起訴相当」と議決。再捜査が行われた。大阪地裁が8月に「禁固1年、執行猶予3年」の判決を言い渡すと、その日に新潟地検は姫川を再逮捕し起訴した。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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