安倍改造内閣が打ち出した戦略の目玉だという「1億総活躍」というやつがいまひとつわからない。さらに、国民会議の民間メンバーにタレントの菊池桃子(47)が選ばれたと聞いて、ますますわからなくなった。あのアイドルの桃子ちゃんですよね。
1活大臣「子育ての最中ということで・・・」
菊池は1984年に16歳で女優でデビューし、「アイドルを探せ」など歌手としても活躍した。その桃子ちゃんも今では2児の母だが、子育ての傍ら大学院に通って修士号を取得し、母校・戸板女子短期大学の客員教授というもうひとつの顔があった。
女性の「キャリア教育」を推進しているという教壇に立つ彼女の映像があったが、やっぱり普通の先生とは雰囲気が違う。ブログにしても、一見アイドル色満載だが、今回の選任については「偏らず、多様な意見が存在することを意識して意見交換をしていきたいと思っています」と真面目だ。
加藤勝信・1億総活躍大臣は「子育ての最中ということもあり、そういう観点からの議論もお願いしたい」という。
ワーキングプア、非正規なんとかしろ!
ところが、その1億総活躍国民会議が何をする会議なのかがわからない。街で聞いても、「誰が誰のためにする会議なの」(50台女性)というのはまっとうな方で、なかには「1億円をどうするんじゃない?」(20台女性)という始末だ。
今週29日(2015年10月)に最初の会議があるというが、司会の夏目三久は「何をするか決まっているんですか?」
龍崎孝(TBS解説委員)「まだ具体的にはないでしょう。話し合いながらということ」
会議の民間メンバーは多彩だ。大学教授、研究者、各種団体の幹部・・・分野を見ても、高齢化、障害者、子育てから経団連、日本商議所までさまざまである。
牧嶋博子(TBS解説委員)「国民みんなが活躍するような社会をというんでしょうが、それ以前に、いま日本は一生懸命に働いているのに生活が苦しい、いわゆるワーキングプアが多くなっています。母子家庭とか非正規とかを底上げするようにしないと」
桃子ちゃん、大いに言いたいことを言ってほしい。