まあ、なんと間の悪いことか。きょう22日(2015年10月)はプロ野球ドラフト会議だというのに、野球賭博のニュースがトップを走った。日本野球機構(NPB)はきのう、あらたに2人の巨人選手が関わっていたと発表した。その1人はドラフト1位選手だった。
福田聰志投手(32)の賭博容疑を調査していたNPB調査委員会は、笠原将生投手(24)と松本竜也投手(22)の賭博行為も明らかにしたが、3投手の携帯電話のメールを解析し、消去されていた内容を復元するなどしてつきとめた。
ドラフト1位の松本竜、今季20登板の笠原―問われる球団の責任
NPBによると、笠原は昨年4~10月にプロ野球の20~30試合で、松本も昨年6~10月にプロ野球で十数試合で賭博を行った。いずれも巨人戦は含まれていないという。福田は今年5~9月に高校野球や大リーグ、8~9月には巨人戦を含むプロ野球の約10試合で賭博をしたと認定した。
3投手の賭博に関わったのは、笠原が紹介した自称税理士と飲食店経営者で、笠原、福田はマージャンやバカラ賭博なども行っていた。これらは野球協約180条の賭博行為、野球賭博常習者との交際禁止に違反し、1年または無期の失格処分となる。
巨人の久保博社長は「野球史を汚すような選手を出し深くお詫びします」と陳謝し、福田、笠原、松本を謹慎処分としたことを明らかにした。球団の責任については「コミッショナーが下す処分を待って考えたい」という。
松本は香川・英明高から2011年にドラフト1位で巨人に入団したが、ケガなどでこれまで1軍登板はない。笠原は08年、福岡工大城東高からドラフト5位で入り、通算80試合で投げ、7勝1敗1セーブ。今シーズンは20試合に登板した。