「千葉県鴨川市で世界初の大会がありました」と司会の羽鳥慎一が伝える。なんの大会なのか。その大会に使われたのがスタジオで披露された巨大カボチャである。鴨川はジャンボ・カボチャの産地で、毎年大きさを競うコンテストに参加して、今年も561.6キロと新記録を出して4連覇を果たした。
だが、鴨川はカボチャばかりではない。1965年に日本初のサーフィンコンテストを開催し、湘南と並ぶ日本サーフィン発祥の地だ。そこで、ジャンボ・カボチャで波に乗るカボチャ・サーフィン大会をやろうと18日(2015年10月)、第1回大会が行われた。
サーファー歴30年のベテラン「ほんの数秒」立ち上がって優勝!
ルールは「1ライダー3プッシュメン制」で、乗り手1人に対し、押し手を3人以上つけ、波に合わせてプッシュしてもらい、カボチャの上で波乗りするという競技である。とはいっても、乗ること自体が難しい。
まず、サーフィン歴16年と40年の2人が続いたが、カボチャの上に立ち上がろうとすると、その瞬間、波に飲み込まれた。次にサーフィン歴51年、鴨川のレジェンドといわれる67歳のベテランが挑戦したが、やっぱりダメだった。
優勝したのは45歳のサーファー歴30年の選手だった。ほんの数秒間、カボチャの上に立った。それで優勝なのだ。「流れがきつかったんで、ちょっと難しかったです」
あれで波に乗ったことになるのか?
司会の羽鳥慎一「優勝者の結果をみると、いかに難しいということですね」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「あれで波乗りできたことになっているんですか」
野上慎平アナ「なってます、なってます」
羽鳥「よく考えると、この大会はなんなんだ、ということになりますが、プロが一生懸命やると結構面白いですね。まあ、いいじゃないですか。第2回を祈りましょう」
スタジオの中はきょとんとした雰囲気だった。