「機内出産」の美談が一転!アメリカ国籍狙いの規則違反搭乗だった

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   今月8日(2015年10月)、台湾から米ロサンゼルスへ向かう飛行機の中で台湾の女性が産気づき、乗り合わせた医師や乗務員などの協力で女の子を出産した美談がテレビでも報じられたが、祝福から一転し、批判が噴出しているという。どういうことなのか。

医師の診断必要な妊娠36週目を隠す

   飛行機は赤ちゃんと母親の安全を考え、急きょ行先を変更してアラスカの空港に緊急着陸したため、3時間遅れでロサンゼルスに到着した。奇妙だったのは、産気づいた女性が客室乗務員に「アメリカ領空に入りましたか」としきりに尋ねていたことだった。理由は、アメリカの領空内で生まれると、子どものアメリカ国籍と親のアメリカ永住権が取得できるからだ。

   調べてみると、女性は搭乗には医師の診断書が必要な妊娠32週目を超えて36週目だったのに隠していたことが判明した。はじめから機内出産も計算に入れた計画だったのだ。

航空会社は損害賠償を検討

   これには台湾国内でも、「台湾の恥だ」「身勝手だ」など批判がネット上に噴出し、損害賠償を求める声も出ているという。赤ちゃんはアメリカ国籍を取得できる見込みというが、母親は飛行機の行き先を変更させ到着を遅延させたことで100万台湾ドル(約370万円)を損害賠償請求される可能性があるという。

   司会の小倉智昭「いまアメリカのグリーンカード(永住許可証)や国籍を取得するのは大変な事なんです。飛行機に乗ってお産しちゃって国籍もらえるならこんな容易なことはないと思っちゃうんでしょうね」

   この盲点を突いてアメリカで子どもを産む金持ちの妊婦は圧倒的に中国人が多く、2014年は12年の6倍、6万人に上っているという。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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