年間800万人の観光客が訪れるハワイがいま大変なことになっているという。ホームレスが急増し、推定7600人以上という。人口に占める割合は全米一で、一家でホームレスになる例も多い。
先週、州知事は非常事態宣言を発令し、保護施設の設立など緊急支援策に乗り出した。
州知事が非常事態宣言
ホームレス急増の背景にあるのが不動産価格の急上昇だ。ホノルルの一般的な住宅の家賃は2000年には約10万円だったが、いまは20万円と2倍になっている。そのため、仕事に就いていても低賃金のため家賃が払えず、ホームレスになる人が増えているのだ。
「リーマンショックのあと、投資家の方が(不動産が)底値だってことで買いはじめたりで、この数年は景気もよく価格が上がっている。賃貸価格も上がっています」(ハワイ・ホームティーク不動産)
ロバート・キャンベル(東京大教授)「いまホノルルで注目されていることに、広い敷地にキャンプのようなものをつくって、(ホームレスを)収容して、スキルアップのためのサービスも提供していこうというのがあるんです。そこはいろんな議論があって、隔離していいのかどうか、観光客の目から切り離して遠くにやりたいという思惑もあります」