「傾きマンション」販促パンフよく言うよ!「見えない部分こそ、高い信頼性」だってさ

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   横浜市都筑区の大型マンションが傾いた問題で、さらに新たな改ざんが明らかになった。マンションの販売パンフレットは「独自の設計標準による品質管理」「見えない部分こそ、高い信頼性」といううたい文句で購買意欲をそそってきたのだから、なんとも悪質な話だ。大手だからと信用できないということか。

ホントは「見えない部分は手抜き」だった

   販売元の三井不動産レジデンシャルが客向けに作ったのは「すばらしい、立派なパンフレット」(宇賀なつみキャスター)だった。開くと最初に緑に囲まれた完成予想図があり、説明文には「安定した地盤に強固な基礎設計」ともある。

   司会の羽鳥慎一「本当に皮肉だなあと思います」

   先週16日(2015年10月)の住民説明会では、地盤に達していない杭のほかにも、セメント量のデータが45か所で改ざんされていたことが明らかにされ、会場がどよめいた。会社側が「いますぐに大地震がきても問題ありません」と話すと、「改ざんされて問題ないって、どういうことなんだ」と反駁の声があがった。

   改ざんにかかわったのは15年勤続のベテラン男性で、プリンターのスイッチを入れ忘れたり、記録紙が水ににじんで読めなかったりしたために他のデータを転用したという。しかし、使われたセメントの量が少なければ、建材調達部門は「減り方が少ない」とすぐ気付くはずだ。気づいたがそのまま工事を進めたということではないのか。

実は難しい全棟建て替え

   杭の工事を下請けした旭化成建材の社長は「ミスではなくて、悪意を持って施工不良をごまかすために行ったとは断定できません」と、マスコミに囲まれて言い訳した。

   会社側は全棟建て替えの方針を示したが、それには約700世帯の5分の4の賛成が必要だ。

   羽鳥「これだけのマンションですから、合意のハードルは高いと思いますね」

   建て替え工事の間、周辺には同レベルの生活環境で700世帯を受け入れる場所はない。年配者に仮住まいは負担だし、子どもは転校も考えなければならない。資産価値をめぐっては建て替えで維持できるかどうか、住民の間でも考えがわかれる。きょう19日から杭の調査が再開された。

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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