「野球賭博疑惑」まだ広がるのか?パリーグ元外野手と暴力団との接点
巨人軍の野球賭博『事件』を週刊文春が大きく扱っているが、どうも話が分かりにくい。簡単にまとめると、巨人軍に所属している福田聡投手(32)と笠原将生投手(24)が、野球賭博をやっていたことが発覚したと巨人軍側が発表し、NPB(日本野球機構)に告発したのである。
週刊文春はこの疑惑の渦中にいるA氏にインタビューしているが、A氏は40代で税理士を目指して愛知県内の大学院に行っている人物だという。彼は知人の紹介で笠原に会い、ギャンブル好きということで意気投合した。ゴルフや麻雀をやるようになり、今年になって笠原が福田を連れてきた。もちろん福田もギャンブル好きで借金も相当あるそうだ。
巨人側の説明では、福田はAから野球賭博に誘われ、全国高校野球選手権大会の複数の試合に賭けたが大損した。Aから「遊びだからプロ野球で取り返せばいい」と持ちかけられ、また賭けたが負けて百数十万円の損となったそうだ。Aはそのカネを取るために、福田のいるジャイアンツ球場へ行ったら法務部の人間が出てきて、こちらで確認して電話するといわれたそうだ。だが、Aに連絡なしで、5日後に突然、球団発表となったのだそうだ。
これを読むかぎり、笠原は野球賭博常習者と思われる人間と付き合っていたし、福田が野球賭博に手を染めていたのは間違いない。だが、福田は今季1度も一軍での登板はないから、69年に西鉄ライオンズの永易将之投手が八百長試合に関与していた「プロ野球の黒い霧事件」のような大事にはならないのではないか。
では、なぜ巨人軍はクライマックスシリーズを控えたこの時期に公表したのか。<福田に連なる人脈のなかに球団と暴力団との接点とみられているパ・リーグに所属した四十代の元外野手がいる。彼は野球賭博や裏カジノで有名な山口組弘道会系の有力組織「稲葉地一家」の最高幹部と個人的に親しい間柄だという>(週刊文春)
まだまだ広がっていくのか。この事件の進展は予想がつきかねるようである。