客送り込むとキックバック
いずれも闇ガイドにだまされたようで、観光バスの運転手は「日本語をまったく話せないアルバイトというのが結構いる」と話す。なかには、「大阪城」を「五重塔」と説明していたガイドもいたという。
闇ガイドだった中国人男性によると、闇ガイドは特定の免税店と手を組み、ツアーの客を連れて行って高額の商品を買わせ、店から売り上げに応じてキックバックをもらうのだという。この元闇ガイドも26万9700円購入した客の売り上げから6万6090円をキックバックされたメモを見せた。
なぜ闇ガイドが横行するのか。新人リポーターの新美有加アナによると、外国人を相手に観光ガイドを行うには「通訳案内士登録証」(国家資格)が必要だが、試験は語学力だけでなく、地理や歴史など難しすぎてなかなか合格しないため数が少ないのだという。
一方、グルになって高額商品を売りつける免税店の実態はどうなのか。司会の小倉智昭小倉は「こういう免税店は日本人の経営だと犯罪に近いのでは。日本人も関係して売っているんですかねえ」
太田昭宏前国交相は「問題が発生していることは承知している」と話していたが、承知しているだけならテレビ局でもできる。こうした不正行為を早急に排除しないと日本が目指す観光立国に支障が出る。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト