ラグビー日本代表はワールドカップ・イングランド大会1次リーグの最終戦でアメリカ代表に28対18で勝ち、3勝1敗、勝ち点12でグループ3位で終えた。ベスト8には進出しなかったが、1大会で3勝したのは初めてだ。大活躍した五郎丸歩選手(29)は4試合で58得点を挙げ、全選手の中で第2位だった。
歴代最高249得点の元イングランド代表 ジョニー・ウィルキンソン
ボールを蹴る時に手を合わせるポーズがすっかり有名になった。子どもたちからも「ごろちゃん」と呼ばれている。一夜明けた現地での記者会見では男泣きだった。インタビューでも「周りの方に支えてもらったことを忘れずに・・・」と言い淀むと、目が潤み、大きく息を吸うが、言葉が続かない。しばらくして、「いろんな思いがありますね」と答えるのがやっとだった。
「いまや時の人になったごろちゃんこと、五郎丸選手ですが、あのポーズには元ネタがありました」と司会の羽鳥慎一が説明する。「元イングランド代表のジョニー・ウィルキンソン選手です。W杯の歴代最高の249得点で伝説のキッカーといわれた人です」
2004年に日本に来て早稲田大で臨時コーチをした時に「直伝」されたらしい。
国内戦登場はジャパンラグビートップリーグの11月14日
五郎丸のキックのすごさについて、ラグビー元日本代表の堀越正巳さんに聞く。
堀越「あれだけの緊張感の中で成功率85%を目指し、それが入っているということは凄いことです。緊張とストレスで大変だったと思います」
羽鳥「あのポーズ、どういう効果があるんですか」
堀越「体の中心に力、軸を作っていると思います」
羽鳥「遠くに真っすぐ蹴るのは相当難しいんですか」
京大時代にラグビーをやっていた玉川徹(朝日テレビディレクター)は「誰でも練習しますが、飛ばないんですよ。飛びません。サッカーとは全然違います」という。
五郎丸はジャパンラグビートップリーグの「ヤマハ発動機ジュビロ」に所属している。本拠地はJリーグチームと同じ静岡県磐田市で、監督は今や早稲田実業の清宮幸太郎選手のお父さんといわれる清宮克幸さんだ。11月14日(2015年)から愛知県で試合が始まるという。