インフルエンザが早くも流行の兆しを見せている。すでに学級閉鎖なども出ているが、今年(2015年)は予防ワクチンを従来の3種類から4種類のウイルスに対応できるようにした。それに伴い、ワクチン注射にかかる費用は約3000円から3500円ほどに値上がりした。
保険適用されず1万円
注射ではなく「フルミスト」というあらたな接種法も話題だ。霧状にしたワクチンを鼻の中に吹き付ける方法で、有効期間も注射タイプが5か月のところ、約1年間持続するという。ただ、摂取後に軽い風邪のような症状が起きる可能性がある。
アメリカでは03年に認可されたが、日本で認可されていないので保険は適用されない。費用は1万円前後かかる。
西村綾子リポーター「重大な副作用などが出た場合、国に認可されている不活化・注射タイプならば国の補償がありますが、(フルミストは)そういうのがありません。自己責任、あとは製薬会社とのやりとりになります」
ロバート・キャンベル(東京大大学院教授)「アメリカでは(フルミストは)けっこう主流ですね。ウイルスは鼻以外にも、口から入ったり、目から入ったりするから、完全に防ぐことはできないのですが、負担が少ない。注射を嫌がる人にはとてもいいと言われます」