中国政府が「抗日70周年記念」を宣伝する一方で、市民は「日本の皇室礼賛」なのだろうか。「中国で『日本皇室御用達』とうたった商品が爆売れになっているそうです」と、司会の小倉智昭が伝えた。中国のショッピングサイトでは「日本皇室御用」をうたった商品で溢れ返っているというのだ。
購入者コメント「さすがに品質がいい」
木の台座に入った木製の万年筆は、台座に「皇室御用」と記し、「日本の皇室御用達の貴重品です」と宣伝している。シリーズ名はトイローヤルの猫の玩具や洗顔フォーム、足湯の入浴剤にまで「皇室」「日本の皇室イチ押し」「日本皇室」などの文字が入れてある。滋養強壮剤の販売元会社名には架空の「皇室御薬株式会社」とあった。
ホームページには購入者から、「さすが品質がいいですね!」「子どもが喜んでいます」のコメントが書き込まれている。中国人女性(22)は「皇室御用達と広告された商品はついつい買いたくなる」と話していた。
日本国内でも戦後は廃止
フジテレビの橋本寿史編集委員(皇室担当)は「日本国内では宮内庁御用達は戦前、制度としてありましたが、戦後は廃止されています。ただ、いまでも宮内庁に品物を収めている業者が、過去の経緯から名乗っているケースはありますね」という。
ましてや中国の皇室御用達は事実と異なり、宣伝のための偽りというわけで、「けしからん話だね、こんな失礼なことは許されない」(小倉)
中瀬ゆかり(「新潮社」出版部長)「食品偽装など、自国の商品はものすごく不安があるから日本製、しかも皇室というブランド。国家主席御用と書いてもみな買わないでしょうからね」