「もっとズルいサッカー身につけろ」
ただ、ハリルホジッチ監督は、とくに前半、得点を逃すたびにはげしい怒りのゼスチュアを繰り返していた。突破口になったPKについて、石井大裕アナが「監督は以前こんなことを言ってました」とフリップを出した。「PKをとることは、得点するために必要なことで、文化がないなら教えたい」とある。8月27日の2次予選代表メンバーの発表会での発言だ。これはきびしい。
司会の夏目三久「どういうことですか」
石井「自分がどういう動きをすれば相手DFがどうファウルするかを学べということです。さらにこうも言っています」
もう1枚のフリップには「FK、PKがとれないことでは、このチームは世界一だ」とある。9月3日のカンボジア戦のあとの発言だ。南米や欧州の選手のずるさ、巧みさに比べて、素直な日本選手へのいら立ちが出ている。
石井は「今回はそのPKから道が開けました。こういう試合巧者になること」と監督の写真を指して、「こう見えても、フランス・リーグで2回得点王 になってますからね」
そう、十分にずるいタヌキなんだ。人相だって悪い方だぞ。
日本の次の相手はイラン。13日に相手のホームで戦う。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト