長野県飯田市にある温泉施設の駐車場でおととい6日(2015年10月)午後0時45分ごろ、暴力団関係者らしい男性(43)が側頭部を銃撃されて死亡した。暴力団山口組の分裂による抗争がのどかな地方都市にまで広がった形だ。
スーパーや学校近い街中
現場近くにはホームセンターやファミレス、大型スーパーなどがあり、住民がよく集まる地域だ。3キロ圏内には小中学校もある。「こんなところで起きるとは思わなかった。うちはいつも開けっぱなしだが、この日は玄関やいろんなところにカギをかけました」(中年男性)、「怖い。拳銃を持っているからね」(年配女性)、「ここで暴力団のもめごとなんて聞いたこともない」(初老の男性)と、住民は不安そうだ。
タクシー運転手「夜の街に県外の車増えていた」
タクシー運転手は近ごろ異変を感じていた。「夜の街に県外のいろんな車が増え、いやな雰囲気でした」という。
撃たれた男は山口組傘下の組織の幹部だったが、分裂してできた神戸山口組の傘下組織に移ったことから狙われたと見られる。元警視庁刑事の吉川祐二さんは「昼間の発砲で目撃者がないということは、随分離れた距離から撃ったと考えられます。銃に慣れた人間の犯行ではないか」と話す。
暴力団に詳しいジャーナリストの須田慎一郎さんは縄張り争いの変化を指摘する。「長野県南はもともと山口組の影響下だったんです。お膝元だからなんとかしなければという動きがあったのだろう」
司会の羽鳥慎一「地元の方は不安ですね」
犯人は逃走中で、警察は防犯カメラの映像を解析するなどして犯人の割り出しを急いでいる。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト