キャスターの菊川怜が「元プロレスラーや元アナウンサーと異色の経歴を持った議員が初入閣するなか、気になるのは1億総活躍担当大臣という新しい閣僚ポスト」と、7日(2015年10月)に発足した第3次安倍改造内閣を取り上げた。いったい何をやる大臣なのか。加藤勝信・官房副長官が起用された。
司会の小倉智昭「どうやったら(1億人が)活躍できるか、就任会見では出てこなかったですね」
来年夏の参院選向けシフト
安倍首相は先月24日(2015年9月)の会見で、その狙いをこう話していた。「少子高齢化に歯止めをかけ、50年後も人口1億人を維持したい。一人ひとりの日本人誰もが家庭で、職場で、地域でもっと活躍できる社会をつくる」
少子化は分からないが、新しい閣僚ポストを作らなくても、高齢化は50年後には自然と歯止めがかかっている。そもそも、この新閣僚ポストは、石破茂地方創生担当相、甘利明経済再生担当相、塩崎恭久厚労相などと仕事がかぶる可能性がある。
馳新文科相は「かぶってどこが悪いの?」と吠えていたが、屋上屋を重ねれば責任体制があいまいになるだけだ。田崎史郎氏(時事通信解説委員)は「担務はこれからすみ分けていくのではないですか。来夏の参院選に向けた守りの布陣」と見る。アベノミクスのように、参院選に向けにほんわか期待を持たせる策なのかもしれない。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト