中日・山本昌大泣き引退!50歳57日のプロ野球人生「後悔はない」

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   中日の山本昌投手(50)がきのう7日(2015年10月)、対広島戦に先発して現役生活に終止符を打った。50歳57日と、自らの持つ最年長記録を更新した。32年間、581試合、219勝165敗5セーブは、おいそれとはたどりつけない勲章だ。

対広島最終戦先発!得意のスクリューで仕留めた

   広島球場は今季セ・リーグの最終戦でもあった。広島にとっては、勝てばクライマックス・シリーズ(CS)進出となる。マサへのご祝儀ムードはない。一番バッターの丸佳裕選手はきっちりと向き合った。わざわざ広島までいった石井大裕アナが大歓声のスタンドから、「幼い頃から見ていた山本昌投手の最後のピッチングです」と叫ぶ。

   しかし、8月の突き指は治っていなかった。人差し指を使う直球は投げられない。結局、スクリューだった。アメリカで覚え、マサの名を確立したスクリューだが、1球目はワンバウンド、2球目もはずれた。3球目を丸が打って2ゴロ。

   谷繁元信・監督がゆっくりとマウンドに歩み寄って握手した。マサの目から大粒の涙がこぼれた。広島の新井貴浩選手が花束を渡す。ベンチ前で妻の美智子さんからも花束。涙が止まらない。石井が「32年間を男泣きでしめくくりました」

   マサは「夢中で突っ走って来た結果が50歳登板になった。後悔はない。本当に最後までいい野球人生だったと思ってます」と、一転爽やかに笑ってみせた。引退会見はすでに9月30日に終えている。

達成できなかった「世界最年長勝利」

   マサの最年長記録は、ノーヒットノーラン(41歳、06年9月)、200勝(42歳、08年8月)、勝利(49歳、14年9月)とある。これに50歳57日が加わった。実は今季目指したのは世界最年長勝利だった。アメリカのJ・モイヤーの持つ49歳180日を破ることだったが、8月9日に人差し指を突き指して、以後は登板できなくなり、夢はかなわなかった。

   織田信成(プロスケーター)「チームにもファンにも愛される人柄も素晴らしいですよね。いつまでも見ていたいという気持ちです」

   司会の夏目三久「小学生がマサさんのようにやりたいといってたでしょう。マサさんにあこがれた選手もたくさんいるはずです。皆さんに勇気を与えます」

   石井「50代の男性の方で、マサがいたからボクも頑張れたという人がいましたね」

   ところで、この試合、広島はエース前田健太にすべてを託した。前田は不調だったが、7回を無失点で切り抜け、後続を中継ぎの大瀬良大地に託した。 が、その大瀬良が打たれ8回に3失点。これを取り返せず、わずか0.5ゲーム差でCS進出を逃した。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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