神奈川県藤沢市の教育委員長の息子が茅ヶ崎市の中学校に越境通学していたことがわかり、きのう6日(2015年10月)に辞職を願い出た。越境問題は近所で何かと話題になるが、教育委員長がウソの申告をしたとして厳しく批判された。
司会の羽鳥慎一「みなさん、怒っていらっしゃいます」
「スポーツが強い隣の茅ヶ崎市の公立中学へ」
おととい5日の市議会で「教育委員長としてとった行為は、藤沢市教育のあり方に反しています。中学1年生になったら市内の公立中学に行かずに、住所を移してスポーツの強い茅ヶ崎の公立学校に行かせているといっていながら、実際には自宅から通わせている。こうしたことで良いのでしょうか」と追及された。
教育委員長は学区域に希望したクラブ活動がなかったといっているが、藤沢市の副市長は「あまり深く考えなかったのではないか。親心はわかりますが、公人ということで考えると、厳しさをしっかり認識してほしい」といっている。
教育評論家の尾木直樹氏「親の方で学区域の違うところに行きたいという声はかなり根強くあります。虚偽申告で自分だけズルをしているわけで、モラルが問われます。子どもがかわいそうですね」
羽鳥「気持ちはわかります」
キャスターの宇賀なつみ「でも、親がウソをついたら・・・」
越境入学の弊害「ガラガラ学校と教室満杯の学校」「男女比崩れ運動会できない」
越境通学は各地で過熱している。児童・生徒数が偏り、一方は教室がガラガラ、他方はプレハブを増設する区域もある。男女比のバランスも崩れ、文化祭や運動会の行事に支障が出ているところもあるという。
尾木「日本の教育は地域密着重視で本当は崩さない方がいいんです。子どもの見守りが行き届かなくなり、学校と地域の関わりも薄くなります」
菅野朋子(弁護士)は「学校間で競争が生まれるというメリットがあるとして、ある程度認めるところもあります。バランスが重要ですね」と話す。