元ミスユニバースジャパン板井麻衣子さん「第一線のモデルさんはきちっと食べて運動してます」
やせすぎの女性は介護保険の利用料も標準型の女性(1703円)より利用料が高い(3610円)ことも分かってきている。迫理事は「若いときに本来蓄えておくべき骨の量が足りなくて、高齢になると骨粗しょう症になったり、筋肉量も落ちるなど『負のスパイラル』に落ちていく」からだという。
国谷「体温が下がったり、妊娠しにくくなるとも聞いています」
迫「生きるためのエネルギーがギリギリの状態になると、生存にとって必要なものだけを維持しようという力が働きますから、『子供を産む』といったことは本人の生存よりも優先順位が下がってしまうのです」
ファッションの影響については、2010年のミスユニバースジャパンで、現在はモデルとして活躍する板井麻衣子さんはこう話す。「第一線で活躍されているモデルの方は、いかにきちっと食べて運動をして、ポジティブな意味でスリムな体を目指しています。食事だけに注目してやせるというのは危険だなと思います」
ヨーロッパではやせすぎを防ぐ取り組みも始まっている。スペインやフランスではやせすぎモデルの雇用が法律や規制などで禁止されている。再び板井さんが言う。「食事はどうしても『何を食べちゃ良くないのかな』と考えがちですが、逆に『今、何を食べるべきか』とポジティブな方向に考えることが重要かなと思います」
ビレッジマン
*NHKクローズアップ現代(2015年10月5日放送「ニッポンの女性は『やせすぎ』!?~『健康で美しい』そのコツは~」)