プロ野球・巨人の福田聡志投手(32)が野球賭博をしていたとして、きのう5日(2015年10月)に久保博・球団社長が会見して謝罪した。福田は今季一軍登録されていないため八百長の可能性はないが、賭けの対象には巨人戦もあったという。
福田は東北福祉大から05年秋のドラフトで入団し、12年に8勝をあげるなど通算22勝15敗。優勝を逃した巨人には踏んだり蹴ったりだろう。
借金取立てがグラウンドに現れ発覚
球団によると、福田は今年4月ごろ、同僚の笠原将生投手(24)のマージャン仲間の男性から野球賭博を誘われた。1度は断ったが、夏頃に再び誘われて、軽い気持ちで誘いにのってしまったという。賭けの対象は高校野球からプロ野球、米メジャーリーグMLBにまで及び、プロ野球とMLBで各10試合に賭けていた。
福田はこれで負けが百数十万円にもなり、先月30日に男性が川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、「借金の取りたてに来た」と話したことで発覚した。球団は福田から事情を聞き、賭博を行ったとして当面謹慎処分とした。福田に男性を紹介した笠原にも謹慎を言い渡したが、賭博には関わっていないとしている。
NPBは調査委員会、球団は警察と連絡
プロ野球選手は「野球協約」で野球賭博行為を禁止されており、協約違反となれば永久追放の可能性もある。球団は日本野球機構(NPB)へ概要を報告し謝罪した。NPBの熊崎勝彦コミッショナーは常設の調査委に委ねたことを明らかにし、球団は警察への届け出も検討している。
野球賭博では、関西の独立リーグや大相撲の力士が関わった事件が記憶に新しいが、当のプロ野球選手がことの重大性を認識していなかったことに各方面からおどろき、あきれたという声があがっている。
「あさチャン!」は事実関係を伝えただけ。巨人戦の中継権の獲得などの営業が絡むからかな。